しろくまさんの日常

フラメンコギタリスト 北村海人のブログ

【経験】踊りと歌やってみた【必見】

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(焼肉食べ放題でネギを頼んで出てきた時の衝撃写真)

 

 

 

 

 

 

 

フラメンコといえば

 

 

 

 

  • 踊り
  • ギター

 

 

 

 

で、構成されております。

 

 

 

 

 

ギターやり始めてから、かれこれ7年目くらいになりました。(まだまだペーペーだ、がんばろう)

 

 

 

 

 

 

 

最近ではライブもチョロ……と出させて頂けるようにもなりまして、ほんまありがたいです。

 

 

 

 

 

 

んで、こんな性格キャラクターゆえフィンデフィエスタの際にギターを取り上げられて踊らされる事が非常に多い。

 

 

 

 

 

 

初めてやられたときは凄惨なアンパンマン音頭みたいな感じしかできず、酷く恥ずかしい思い出があったのですが、

 

 

 

 

 

不思議と楽しかった。

 

 

 

 

 

ギタリストって『弾けて当たり前』的な感じですし、特に注目浴びてオレーって言われることなんて新人公演とかくらいしかなくて、現実あまりない。

 

 

そんな中、いきなりギターを取られて前に出させられ、酷いアンパンマン音頭するとげらげら笑われてわーきゃー言われるのがとっても新鮮で楽しかったのです。(まぁ、踊れない人を踊らす、見せ物みたいなもんですね笑 それは自分でもわかってます。)

 

 

 

 

 

んで、その経験をしてから、だんだん

 

 

 

 

 

踊りって一体どうやってるんや?』

 

 

『歌ってなにしとんや?』

 

 

 

 

 

 

 

って、だんだんライブや色んな場数を踏んでいくうちに歌や踊りに興味が湧くようになってきました。

 

 

 

 

 

ギターって、いろんなこと知らなあかんのですね。やってていつも痛感してます。

 

 

 

 

 

 

  • 歌の事(そのレトラのコード進行や歌い手さんの音程に合わせたり、落ちどころを判断したり。)
  • 踊りのこと(どういう系統の振り付けなのか、表が多いのか裏が多いのか、何を大切にしてる踊りなのか見抜いたり)
  • ヌメロのこと(色んな曲種をパッと弾かなきゃあかん。個人的にティエントとシギリージャがまじで混乱する)
  • ギターのこと(これは言わずもがなですが、どんなコードぶっこもうかなーとか、どんな旋律奏でようかなーとか、その場の対応)
  • よきコンパスを出す(マルカヘとかレマタールとかコンテスタシオンとか、凄く重要)
  • その場の雰囲気(ライブの全体の雰囲気やパフォーマンス等)

 

 

 

 

 

 

そんなこんなをジャカジャカ弾きながら考えてるんですが、踊りの人は、歌の人は、どう捉えてるのかなと思い、

 

 

 

 

実際に歌と踊り、習ってみた。

 

 

 

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買っちまった。買っちまったよ!!!靴!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際学んでみてどうだったか書きたかったのです。

 

 

 

 

 

ただでさえ僕のブログは長いので

ささっと感想と気付いた点。

 

 

 

 

 

 

 

カンテ編

 

 

 

 

 

 

 

・歌クソ難しい。まず音程、マルカール、自分の歌声に膝から崩れるほど幻滅。言語も違うしもう何もかもやばい。これを巧みに操る歌い手まじ凄すぎる。

 


・でも歌っててめっちゃ楽しい。ギターじゃ気付かないマルカールの仕方や捉え方が本当に勉強になる。声に出して感情を乗せ、レトラの意味をより理解できると、ギターや踊りも本当に違ってくるなと思った。

 


・歌やってる人は何曲もよくこんなに覚えられるな〜とマジで脱帽した。言い回しやクセがレトラごとに違う事があるし、ましてやヌメロが違ったらごっちゃにならんかと思った。あなたたちよく歌えるわねほんとって思った!!!

 


・人によりレトラや歌い方や意味の解釈が違っていて面白くて、それがその人のアイデンティティになるんだなと思った。

 


知ってる歌にこんな意味があるなんて!って言う発見がかなりあった。

 


・なんとなく歌えると、お教室伴奏へ赴いた際に4〜6割くらいの完成度だけでもいいからなんとなく歌えておくとめちゃめちゃ感謝される。踊り手さんにとっては、ギターだけじゃなくて歌もあると、とっても助かる事が非常に多い。

 

 


・試しに歌とギターを弾きながら唱ってみる練習したけど、めちゃくちゃ骨が折れる事だなと感じた。両方をこなす人はたくさんいるけど、僕は頭がマルチタスクじゃないのでどっちか一個に『弾くなら弾く!歌うなら歌う!』って集中しないとあかんなと思った笑

 

 


・レトラの意味を理解して、歌い手の気持ちをわかって、感情が込めれるようになるまでは千里以上の道のりになるけど、千里の道も一歩から。ギターや踊りの人は絶対やった方がいい。絶対じゃなくて絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対やった方がいい。

 


・踊り伴唱をする場合、歌い手は、ギターと踊りとは全く違う視点、観点、感覚からその場を支えていることがわかった。


・レッスン受けるにつれて、こんなに目から鱗な事が学べるのは実に楽しいし、学んだ事でより歌い手に優しく歌い手を考えて伴奏しなきゃならんと悟った。


これからも習う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて踊り編

 

 

 

 

 

 

 

 

・自分の体【頭、両手、両足、胸、腹、腰、ありとあらゆる所全て】がこんなに思い通りに動かないとは思わなかった

 


・レッスン4分で汗だく。これずっと踊り続ける踊り手の体力ってなんなの?体力おばけすぎる。

 


・振りもらってから自分で練習するわけだけど、自分のものになるまでの道のりと時間はマジで半端ない。

 

・フラメンコできるスタジオまじ少ないしスタジオ代バカにならないし衣装めっちゃ高いし靴高いしめっちゃ金かかるし自己投資ほんとしなきゃならないけどハマったら絶対抜け出せないのよなぁ…(みんなそう)

 


・踊り手さんと練習する際やライブする際に、こんなに命削りながら足すげぇことやってくれてるんだから、一回、二回みてすぐ弾けるようにならんと、こんなに練習に時間を費やし投資してる踊り手さんに何回も踊らせるのは失礼だなと思ったから、余計ギター頑張ろうって思った。

 


・振りには『なんでそうなるか』という意味が一つ一つ存在し、単に先生が目の前で踊ってるものを真似するだけでは理解できない。コンパスやヌメロごとの感じ方、フラメンコへの考察が無いと、真似はできてもそれが『フラメンコ』へ昇華することはまず無い。

 


・振りだけをとって踊れた気になってるのって、かなりあるなと感じた。(自分が踊れた気でいて鏡の前で一人でやってみて幻滅したという経験があった)

 


・『なぜここにそういう振りや動作がここに来るのか』から始まり、先生から頂いた振りを考察し、他者が同じ曲をどう舞うかを客観的に捉え研究して、フラメンコの踊りを自分なりに研究しないと、真に自分のものになるとは言えないなと思った。だから先生から頂いた振りをキチンと取って、その通りできるまで出来て、ようやく『スタートライン』

 


・プランタ、タコン、ゴルペの音の質がすごい。フリよりもまず質、そして色んな動画や振りを見て考察しながら、先生からの振りを頂くと、それは自分に掛け算形式に血となり肉となっていく。

 


・ベィが楽しすぎる【ここマジ重要】

 


・踊りゴリ楽しすぎる

 


・踊り手さんがその場を踊る場合、歌やギターとは、やはり全く違う視点や観点、感覚でその場に参加、支え、構築している事がわかった。

 


・歌やギターやってる人は絶対やった方がいい。絶対じゃなくて絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対やったほうがいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

踊りと歌をやってみて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・歌、ギター、踊りはそれぞれ、全く違う視点で考えてる事がわかった。その中でも通ずるのはレマーテとコンパスとアイレ。何が全く違うかは論争が起こりそうだし、自分自身具体的に言えないけどマジで勉強になるからやった方がいい。

 

 

・『踊り10年、ギター10年、歌10年』って昔古びた楽器屋の爺さんに言われた事があるんだけど、この10年はあながち間違ってないし、この10年は『平均を超えたスタートラインに立つ事ができる年数が甘く見積もっても最低10年』だったと言う事がわかった。【古びた楽器屋のジジイに言われたエピソードはいつか書きます。】

 

 

・『歌だけ』、『ギターだけ』、『踊りだけ』、しかできないのはホンマにあかんなと思った。3つのうち2つは最低でもある程度出来ないとな…と感じた。

 

 

 

・隣の芝生は青く見えがちだけど、それぞれの大変さ、苦労、楽しさを理解し、思いやれるギタリストになりたいと思った。

 

 

・ほんとにフラメンコって終わりがないし、死ぬまで勉強だなと思った。向き不向きはあると思うけど、経験として、糧として、血となり肉となる事象として、絶対経験するべきだと思った。

 

 

・ギターはもちろんだけど、これからも歌と踊りは勉強のためにやっていこうと思ったし、いつか何かで披露できるレベルにまで行けたらいいなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ、ささっと書きますって言った割にはガッツリ長くなってしまいましたが、

 

 

マジ大切。

ささっと書ききれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年もあとわずか。