前回はいい留学にするには?
ということをつらつらまとめてみました。
http://kaitoflamenco.hatenablog.com/entry/2018/05/02/160956
その他①.②.③はこちら
http://kaitoflamenco.hatenablog.com/entry/2018/05/01/171546
http://kaitoflamenco.hatenablog.com/entry/2018/05/01/233206
http://kaitoflamenco.hatenablog.com/entry/2018/05/02/160956
今回はそんな留学について、
『どれくらい行ったらいいのかなぁ?』
という疑問について考えていきたいと思います。
留学体験記①でも書いたけど、留学の長さについては十人十色で、1週間の人もいれば10年とかそれ以上の人もいます。
それぞれメリット、デメリットを挙げていけたらと思います。
-
1週間〜3ヶ月の場合
3ヶ月って、基本的に日本から国外行った時にビザとか申告なしでいることが出来る期間。(国によって違うかもしれないから、自分が行きたい国は最長どれくらいいれるか調べてみよう!)
(ぼくは1ヶ月くらいの長さを選んで留学してたのですが、その中で思ったことを書きます。)
メリット
- お金がかからない
- その土地の感じがわかる(物価とか道とか
- 自分がそこに留学した際のビジョンが明確になる
- わりと短いスパンですぐ帰ってこれるから、例えば辛くて仕方なくてもわりとゴールが近い
- ご飯がうまい(なんか新鮮)
- ちょっと観光気分も味わえる
...etc
デメリット
- 楽しかった場合短く感じてしまうかも
- ようやく慣れた時に帰るから物足りない感じがある
- 日本食が恋しくなる(2週間目以降
- 滞在が少ないぶん、チャンスに巡り合う日が少なくなる
- 時間に余裕がない
- 毎日が目まぐるしい
- すぐ終わる(1週間)
...etc
だいたいこんな感じ。ぼくの実体験だけど、
日本食恋しくなるよね。
最初の13日はすごくいいのよ。なんか新鮮だし刺激的だし。
14日以降になると、味噌汁飲みたくなる。あと日本の米とかようするにトラディショナルな日本食ね。これは離れてみないと体感できないし、『そんな事なかったよー』っていう人もいるから人それぞれだけども。
あと時間に余力ないから、わりとすぐ帰る事になる。日本で普段生活してるよりかなり早く月日が経つから、1ヶ月とかほんとあっとゆーま。
1週間〜3ヶ月くらいが1番自分が楽しくいれて、そこそこの心残りも残って、『また行きたいなー』って思える長さだとおもうからぼくは1ヶ月〜2ヶ月、3ヶ月がオススメだとおもう。
- 〜半年以上(10年以上含む)の場合
上記の3ヶ月以上ですと、長期滞在する為の手続きや、その形態によって就労や就学が必要になります。ぼくはそんなに長く行った事は無いですが、色んな方々の意見を聞いてみたり、見たりした際の見解はこちら。
メリット
- 時間にわりと余力がある
- その土地にかなり慣れる
- その土地の友達ができ始める
- 顔なじみが増える
- 交友関係がとっても広がる
- 色んなところに行ける
デメリット
- 日本食がかなり恋しくなる
- 金がめっちゃかかる
- 自分の携わる集団や社会的仕組みの闇とかがわかる
- 中だるみ半端ない
- よく考えたら無駄だったなーっていう日が多くなる
- 学校たいへん
...etc
こんな感じだろうか。
長期の滞在になると、食費や生活費、アパートの家賃とか必要なとこは電気代ガス代、交通費そしてレッスン代。
長くいればいるほど掛かるから要注意。
多少お金がかかっても、自分が生活するのにストレスがないところに住んだ方がいい。
そこそこ長くいると、友達とか知り合いが多くなって、新しい集団にも溶け込めたりコミュニケーションがとれる人が増えたりで、社会生活に順応してくる。
で、そこそこ時間に余力あるから、ちょっと遠出してみたり違うことしたりもできる。
けどその反面、留学してるとはいえ24時間ずっとその勉強をしてる訳じゃないし、休みの日とかもある。で、ここからがデメリット。
その生活に慣れてつまんなくなる
好きこそものの上手なれだけど、ずーっとやってたらノイローゼになるからそこそこ休む。それはわかるけど、
『あー、今日なんもしなくてもいーかなー』
みたいな悪魔の囁きがあったりして、
学校とかなければ周りにお尻叩いてくれる人も居ないし、1人で生活してる訳だから
自立心がないと堕落します
ぼくは実際、3週間くらい滞在した頃から生活に慣れてきて、
後半ダラけました
後半はずっとメルカドとか行って新鮮な食材探して美味しいご飯を作るだけの毎日を過ごしてて
そんなにギターやらなかった
ギターも勿論弾きまくったからすんごい上手くなったけど、3週間以降で
料理スキルすごい上がったよね
照り焼きチキン
炊飯器ないけど米食いたいから
鍋でご飯炊くんだ。
炊飯器よりうまいのな米って。
だんだん炊き方が上手くなってきてさ
チャーハンつくったよね
トマト缶買ってきて野菜グツグツ煮込んだソース作って、豚肉は白ワインとバジルで臭みをとってソテー。
トマト缶があまったから今度はチキン煮込み
野菜がでかくて毎回メルカドたのしすぎる
生ハム最高
で、『おまえ留学してんだろー!』っていうのを帰国して反省した。
でも、ぼくは料理に打ち込めてよかった。
なんにも興味なくて、やる事もなくて、異国にひとりぼっちだったら、1日何もしないで終わる最悪な結末になる。
ここに長期のデメリットの真髄がある。
人間って楽する生き物だから、何もしない日が多くならないようにするのが難しい。
だいたい3週間くらいで慣れたとして、朝早く起きて学校いって勉強して、飯食って午後帰って宿題して、、、、、
ルーティン化すると
ダラける。
から、長期で行く際は何かに属する(学校とかサークルとか)ことはとても重要で、その他にもう1つ何か見つけておくことをお勧めします。
結局長いのと短いのどっちがいいの?
留学するにあたり、とても重要なことが2つあるとおもう。
【時間】と【経験】である。
何年も留学しててあんまり上手くない人もいればちょこっとしか留学してないのにスンゲェ奴もいる。
まずは【時間】。
これは
『どれくらい打ち込んだか』
というのが密接に関わってくる。
これは費やした時間がモノを言う。
留学に行っても行ってなくても、費やした時間に比例して上手くなって行く。
そして【経験】。
費やした時間による超絶な技術だけでは昇華できないことがあり、これが【経験】によるものである。
たとえば、、、
音楽とかだったら、そんなに難しいことしてないのに、なんか心に来るものがあるよなーっていうアーティストとかだろうか。
超絶技巧とかじゃないのになんで、、?
という事があるけど、たとえばその人は人間的に沢山の色んな経験をして来た【燻し銀】みたいなのが音に出てたりする。
フラメンコギターを18時間ずっと弾きっぱなしで我武者羅に精神と時の部屋に入ったみたいに練習するのもいいけど、
息抜きして散歩して馬車が目の前を通って、『ああ、異国情緒があるなぁ』とおもって歩いたら馬糞踏んだり、
風で帽子が飛んで看板に引っかかって困ってる人助けたり、
よく行くバルでみかけるおばさんと話しして仲良くなってビール奢りあったり、
傘忘れた日に限って土砂降りになってバルに雨宿りさせてもらったり、
言葉が分からなくて伝わらなくて散々苦労したり、
(バスに飛び乗ったはいいけど、本当にこのバスは目的地に着くのか?)
と不安に駆られ泣きそうになりながら目的地点に無事にたどり着いて安堵したり、
バスが来るまで2時間くらい時間があって、バスを待つ広場みたいなとこでギター練習したり、
そういう、自分がそこにいるから出来る経験がちょっとだけ役に立ったりっていう事がある。
だから、留学は長さじゃなくて質であって、長く行ったから偉いとかは無くて、
自分が何を経験して
自分が何が出来るようになって
自分が何を感じて
どう過ごしたか
というのが全てであるとぼくは思います。
もちろん、ずっと長くいれて毎日が素敵だったらそれは最高だよねー。
とまぁ、ここまで偉そうに①〜④までつらつら書きましたが、次回で最後。
次回は
留学に必要なもの
を、書きたいと思います。
ではまた。